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富野由悠季の監督術 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (ニュータイプ100%コレクション)』北爪宏幸

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』

北爪氏は『伝説巨神イデオン』の動画から連続参加していて本作がアニメ制作としては最後の富野作品となります。

「シャアとアムロはなかなか決まらなかったんです『Z』のときの安彦さんのデザインに僕なりのイメージをプラスしてみたんですが、
最初は年齢を意識しすぎた顔になってしまって、主人公がこれじゃマズイということで、だんだん丸顔になっていったんです」

「クェスはニュータイプということで精神的に不安定という部分をどう表現するか、ということに苦労しました。シナリオを読んでも、
どれが本心なのかわからないんですよ。プルほど子供じゃないし、フォウとも違うでしょう……」

「チェーンは、最初、女子大生っぽいイメージがあって、『ZZ』のエマリーがちょっと若くなったようなラフを最初に描いてみたんですが、その後もなかなかOKが出なかったキャラです。監督が言うには「もっと朴訥である」ということらしくて。メカマンだし……」

「ケーラは、最初は長髪だったんですが、無重力ということを考慮して短くしたんです。そのとき、監督がもってきた髪形のラフがあるんですが、それが実は当時、監督の奥さんのしていらした髪形だったという……」

「キャラデザインに関しては、あまり監督と話し合う時間がなかったんですよ。僕の持っていたラフから、
監督がエキスだけをぬきとってつくっていくみたいな感じでしたね」


明言されていないキャラクターもありますが、一般的に考えて監督の指示があったとみていいと思います。(クェスの打ち合わせは、かつて、岡田斗司夫が暴露話的に言及したことがあります)
指示としてはクェスのように内面の表現、一方でケーラの髪形のように必然性等が求められています。いずれにしてもキャラクターのバックグラウンドの可視化がポイントでしょう。
限られた打ち合わせの中で要望に応えた北爪氏の仕事は改めて素晴らしいですね。『Z』『ZZ』で前任の安彦氏と影響下の湖川氏のデザインラインの折衷に腐心されてきた氏ですが、本作は総決算と呼ぶにふさわしいと思います。
ちなみに主要キャラクターの元のデザインは『別冊アニメディア 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 劇場版」』で確認することができます。
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